【埼玉県〇〇市　二世帯住宅　斉藤様（仮名）】

奥様からの一通のメールでした。

「主人がいなくなってしまったのですが売却できますか？」

さっそくご自宅へ向かいました。

最寄駅からほど近い、南西角地70坪のきれいな二世帯住宅でした。

お話を伺うと、ご主人様が家を出ていって3ヵ月。
連絡も全くとれず、住宅ローンの支払いは奥様のパート頼み。
やはり厳しく滞納が3ヵ月、ボーナス払いも控えている状況でした。

調べてみると、
土地は、ご主人のお父様の名義
建物は、ご夫婦２人の共有の名義
抵当権者は、住宅金融支援機構

すぐに連絡を取り任意売却をスタート！
…したいところですが、建物の名義人あるご主人がいない。

任意売却できるのだろうか？

弊社の提携弁護士先生に相談したところ、『不在者財産管理人』という制度を利用すればできるかもしれない。
いなくなったご主人を代行する者を立て、裁判所から許可を得られた範囲であれば、本人に代わって任意売却できるということが分かりました。

さっそく奥様の親戚に『不在者財産管理人』になって頂き、任意売却をスタートしました。
駅からも近く、南西角地の希少な二世帯住宅ということもあり、知り合いの地元業者がすぐに買主様を見つけてくれました。

その後契約、決済と無事に任意売却を成功させることができました。

お父様と奥様の再出発のための資金もいくらか残すこともできました。
売主本人が不在でも、状況次第では任意売却できると、私たちも勉強になった任意売却でした。