不動産投資（ワンルームマンション投資含め）始めるにあたって多くの方が夢見るであろう掘り出し物件、また昨今のSNSや情報発信ブームで、数多くの不動産投資家がブログやYouTubeなどで不動産投資のコツなどと掘り出し物件の紹介を行っていたりもしますが、果たしてそのような物件は存在するのでしょうか？

今回はそのような疑問にお答えしたいと思います。

✓掘り出し物件は存在します。が、その情報はあなたの下には届きません。

まず、掘り出し物件とは何でしょうか。

掘り出し物件とは、想定できる賃料収入に対して、物件金額の安い物件です。

不動産投資というのは、購入時点でほぼ勝敗が決まります。物件金額と借入金利から支出が、広さと賃料相場から収入が算出できます。実際にはもう少し複雑な要素が絡み合ったり、例外もありますが、おおよそ予測できてしまいます。
これは、

1棟マンション → ファミリータイプマンション → ワンルームマンション

と、規模が小さくなるほど精度が上がります。規模が小さい物件ほど物件数が多く為、賃料相場（収入）のブレが少ない為です。

収入に関しては、あくまで市場の相場で決まってくるため、こちら側でコントロールすることは難しいです。

したがって、掘り出し物件とは想定できる賃料収入に対し物件金額が安い物件ということになります。

ではなぜ、このような物件が存在するのでしょうか？

当然ながら投資用物件は、投資家が所有しており、その物件を売却する際も利益を最大化させようと考える為、安く売りに出ることは本来ありません。

そんな中でも、特殊なケースで安く売りに出る場合があります。

例えば、緊急で現金が必要になり早期での売却が必要となった場合や、相続などでその所有者が代わり、その所有者が売りに出す場合などです。

しかし、残念ながらその物件の情報はあなたのもとには届きません。

なぜでしょうか..

ここで、不動産投資を始めるにあたって肝に銘じておく必要があることをお伝えします。

それは、不動産業者はあなたを優先していないことです。

もし掘り出し物件が出た場合その不動産会社はその物件を次の順で取り計らいます。

①その不動産会社自身で購入
（安く買えるため、その後自社で売れば、利益も売り上げも得られます）

②付き合いのある不動産会社に斡旋
③付き合いのある不動産投資家に斡旋
（掘り出し物件【おいしい話】を紹介できれば。さらに次の取引につながる可能性があるため）

④新規の購入者を募集

つまりあなたに届くその情報は、いろいろな人の耳に入り、美味しくない（掘り出し物ではない）と判断されている物件の可能性が高いのです。

もちろんすべてがそうとは言い切れませんが、そのことを踏まえて慎重に検討するべきです。