不動産を売却して住宅ローンが残ってしまった場合の流れ
任意売却を行った際に残債割れ(売却金額がローン残債に満たない状態)になった場合の流れについて、具体的に説明します。以下の条件をもとに説明します:
- 住宅ローン総額:5,000万円
- 残債:4,000万円
- 売却金額:3,500万円
売却にかかる経費などは、複雑化するためいったんなしとして考えます。
任意売却の流れ
1. 任意売却の手続き
まず、住宅ローンの返済が困難になった際に、任意売却を検討し、金融機関と相談します。金融機関の承認を得た後、不動産会社と協力して物件を市場に出します。
2. 売却成立
物件が3,500万円で売却されます。この売却金額を使って、住宅ローンの返済に充てます。
3. 売却金額の配分
売却金額3,500万円を住宅ローンの残債4,000万円に充てます。この時点で残りの500万円が「残債割れ」となります。
残債割れ後の流れ
1. 金融機関との協議
残債割れが生じた場合、金融機関と残りの債務(500万円)の返済方法について協議を行います。一般的には以下の方法が検討されます:
- 一括返済: 可能であれば、残りの債務を一括で返済します。
- 分割返済: 返済能力に応じて、毎月の返済額を設定し、分割で返済します。
- 債務整理: 弁護士や司法書士に相談し、債務整理を行うことも考えられます。債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産などの方法があります。
2. 分割返済の合意
多くの場合、分割返済が現実的な選択肢となります。金融機関と協議し、返済計画を立てます。例えば、500万円の残債を月々5万円ずつ約9年間(100回)で返済するような計画が立てられることがあります。(無利息の場合)
3. 新たな返済計画の実行
新たな返済計画が合意されたら、その計画に基づいて返済を行います。返済期間中は、毎月決められた額を返済し続ける必要があります。
4. 債務整理の選択肢
返済が困難な場合は、弁護士や司法書士に相談し、債務整理を検討します。債務整理には以下の選択肢があります:
- 任意整理: 金融機関と直接交渉し、返済額や返済期間の見直しを行います。
- 個人再生: 裁判所を通じて、返済額を大幅に減額し、3〜5年の期間で分割返済します。
- 自己破産: 全ての債務を免除する代わりに、財産を手放すことになります。
まとめ
任意売却で残債割れが発生した場合、まず金融機関と協議し、残りの債務の返済方法を決定します。一括返済や分割返済が難しい場合は、債務整理を検討することが重要です。早期に専門家に相談し、最適な解決策を見つけることが大切です。